2007年に始まった名古屋中国春節祭は、中部地区の華僑華人と中華人民共和国駐名古屋総領事館が共同で開催する大規模な旧正月の祝祭です。パフォーマンス、料理、民芸、観光、物産、交流が一体となり、日本の華僑華人や地元住民の間では春節を祝う恒例イベントとして定着しています。 日本で暮らす中国にルーツを持つ人々が故郷の「お正月ムード」を楽しむだけでなく、日本人も中国文化に親しみ、中国の人々と旧正月の喜びを分かち合うことができます。 春節の楽しい雰囲気を一緒に味わいながら、お互いの理解を深めましょう。
名古屋春節祭の成功をきっかけに、新潟春節祭、大阪春節祭、福岡春節祭、大分春節祭、東京文化祭、さらには日本人主催の犬山春節祭など、春節祭ブームが日本各地で巻き起こっています。 春節祭は中国人コミュニティにとどまらず、中国独特の年明けの風物詩として次第に日本社会にも浸透してきています。
毎年盛大に行われる春節祭は、華僑華人や地元住民にとても人気があります。 16年間の試行錯誤を経て、名古屋の春節祭は名古屋の華僑華人によるローカルイベントから、日本各地に広がり、今では日本における中国人コミュニティ活動の最も優れた例のひとつにまで成長しました。 この春節祭には団結と結束を体現し、祖国や故郷への深い思い、そして未来への展望や熱い期待が込められているのです。
第17回名古屋中国春節祭2023は、新型コロナウイルスの蔓延を経験し、そして再び久屋広場に戻ってきました。 火を再現した舞い上がるランタン、鳴り響く銅鑼や太鼓、躍動する龍の舞、力強い獅子の舞など、至る所に中国らしさが感じられます。古くからの友人と集い、熱々の水餃子や食欲をそそる料理を味わい、美しい歌と踊りのパフォーマンスをお楽しみください。この春節祭が名古屋の厳しい冬に春の暖かさをもたらし、日本に暮らす中国にルーツを持つ人々の心にそっと寄り添うことでしょう。
第17回名古屋中国春節祭は2023年1月6日(土)~9日(祝日)の期間中、名古屋市中心部の久屋大通公園にて開催され、25の料理屋台と中国物産・観光情報・留学案内などの38ブースが出展します。 刀削麺、水餃子、焼き餃子、ワンタン、シューマイ、小籠包、ちまき、ごま団子、揚げ春巻き、焼きそば、炒飯、新疆の羊肉の串焼き、麻辣湯、豚足、蒸しトウモロコシ、揚げパンに豆乳など魅力溢れる中華料理が一挙に勢ぞろいします。中でも、冰糖葫芦(サンザシ飴)の甘酸っぱさは、多くの人に忘れがたい子供時代を思い出させることでしょう。 また、62、63番の中国総領事館のブースでは、宮灯りの製作を体験することができます。食べて、観て、体験し、思う存分楽しみましょう。
食事だけでなく、華やかなステージにも乞うご期待。 ステージには、在日華僑のアーティスト、芸術団体の歌や踊りの愛好家、日本の歌手やダンスアートパフォーマーが登場し、2023年の名古屋の新年のステージを華やかに彩ります。 大森石油吹奏楽団、名古屋茉莉花合唱団、チャンビン二胡演奏団、岡崎日本児童少年団、華瀛チャイナドレス芸術団、名古屋中国語文化センター二胡演奏団、中部歌舞愛好者協会、晶舞舞踏教室、中部日本華婦連合唱団、日本中医気功振興会、中部秧歌広場舞協会、小櫻花芸術団、舞蝶舞踊教室、愛華学園、中部日本華僑華人健行登山協会、夢之音芸術学校、文運画堂、水蓮舞踊芸術学校、西川流日本舞踊、大黄河雑技団、華豊之友芸術団、漢風唐韻中国伝統文化促進会などがそれぞれの催しを披露予定です。さらに著名な琵琶奏者の涂善祥、劉陽、著名なテノール歌手の包金鐘、日本のテノール歌手の世歌勳、歌手の林純晶、于媛媛、李秀艶、呉蘭詩、劉晶紅、鄭玉松、楊済齐、晶美など、幅広い演奏も予定されています。 また、華人2世である音楽家、礼美も東京の音楽会に参加後、東京会場から駆けつけます。
日没後は、四川省自貢の色とりどりのランタンが鮮やかに光り輝きます。 エスニックでユニークな形、華やかで多彩な装飾は、思わず目を奪われるほど独創的です。 美しい久屋公園広場と色彩豊かなランタンとの融合は、夜の名古屋の街に華麗なチャイニーズカラーを添えます。
名古屋春節祭は、春を迎え、再会を喜ぶ中国人の思いから始まり、今では中部地区の大多数の華僑華人が毎年楽しみにしているイベントとなっています。 参加者の中には、故郷の正月の雰囲気を楽しむために、何時間もかけてこの祭りに足を運ぶ人もいます。 このような皆様からの強い思いこそが、名古屋春節祭を毎年開催する最大の原動力となっているのです。
第17回名古屋春節祭委員長の劉澤清は、第1回名古屋春節祭から企画を進めてきた先駆者の一人です。 第17回春節祭の見どころを尋ねると、1つめは「安心して来場し、幸せな気持ちで帰ってもらう」ことだということです。 新型コロナウイルスが再蔓延している中でも、実行委員会は愛知県と名古屋市の指導のもと、料理からステージ、広場の隅々まで衛生的な環境と消毒設備を整え、厳重に管理することで、安心して来場していただき、喜んで帰っていただけるよう尽力しています。 見どころ2つめは「伝統を受け継ぎつつ、新しいものを取り入れる」こと。 名古屋春節祭は、在名古屋中国総領事館、外交部、国務院僑務弁公室、文化部、愛知県、名古屋市などの関係者の支援、特に中部地区の華僑華人の無私の献身により、地元の文化・娯楽イベントから国際的に影響力のある春節祭へと成長しました。 16年の歴史の中で、多くの苦難がありましたが、「春節祭100年」の目標達成が妨げられたことはありませんでした。 第17回名古屋春節祭では、展示店舗の内容に新しいものを取り入れてリニューアルし、獅子舞や変面、二胡、太鼓、三味線などの中国と日本の伝統的な演目と現代芸術を融合させ、新しく豊かな文化の価値を提供します。 また、今回の春節祭では、特別に中国人砂絵画家の第一人者である蔡暁華氏をお招きし、砂絵を通して日中交流の歴史を紹介します。3つ目の見どころは、「幅広い意見を取り入れ、新境地を開く」ことです。 「春節祭100年」という目標を達成するためには、新しい人材が育つ必要があります。そこで、春節祭の組織体制に新たに本部長という役職を設け、その下に複数の部長を置くことで、今までのノウハウを伝え、幅広い多くの人の力を引き出し、春節祭の次世代への継承が促進されました。 その他、アートパフォーマンスやフード販売に加え、大型写真展や電子スクリーンが加わりました。 在名古屋中国総領事館の写真展「中国新時代の特別な10年」では、中国の文化、風景、風習などを多角的、段階的に紹介しました。 今年も約3,000人の日本人写真会員をもつ中日写真協会の協力のもと、開催予定です。日本の写真技術を駆使し、ビジュアルアートの視点から中国を伝えます。
2023年、日中平和友好条約締結45周年記念の重要なイベントの一つとして、日中両国の社会各界は、この名古屋春節祭の盛大な開催を重要な役割をもつととらえています。姜恩橋中華人民共和国駐日大使館公使参事官、楊嫻中華人民共和国駐名古屋総領事、大村秀章愛知県知事、松雄俊憲名古屋市副市長が出席予定です。 また、中部6県の地方自治体関係者、国会議員、ビジネス界のエリートやリーダー、文化・芸術界の著名な代表者など200名以上の来賓も数万人の日中両国国民と共に、春節祭を祝います。
当日は、中国新聞網、人民日報海外版、華僑網、中文導報、亜州週刊、東方時報、また東海テレビ、愛知テレビ、中日新聞などの日本の主要メディアでも報道される予定です。 同時に、春節祭実行委員会はセルフメディアを使ったライブ中継を企画し、世界中の華僑華人にイベントの様子を伝え、感動を伝え、中国文化を広めていきます。
第17回名古屋春節祭は、2023年1月6日から9日まで、名古屋の中心部にある久屋大通広場で開催される予定です。詳しくはhttp://www.n-cj.com/とご検索ください。
皆様のご参加をお待ちしております!
(日本語訳:彦坂仁菜)