春節祭作文コンテスト2017(日本語の部) 佳作

毎年行きたい春せつ祭
作者:阿明(小学生)

 わたしが春せつ祭に初めて行ったのは、四年前のほ育園のときです。
 その少し前、ほ育園で大好きだったしあんくんがとつぜん中国に帰ってしまい、本当にさびしくてがっかりしていたのです。しあんくんは初め、中国語しかしゃべれなくて、わたしは日本語と少しの広東語だけで、全ぜん通じませんでしたが、よくいっしょに遊び、あるときわたしが泣いていると、おもちゃを持ってきてくれたこともありました。だから、しあんくんがとつぜん中国に帰ってしまうと聞いたときはショックで、今までの記おくがよみがえり、泣いてしまいました。さい後の日は、「すき」とだけ書いた手紙をわたしました。はずかしかったので後ろ向きでわたしてしまいました。しあんくんは「ありがと」と答えて、受け取ってくれました。
 ほ育園の先生が、
「親せきの人はまだ日本にいるそうなので、しあんくんもまた日本に来るかもしれません」
と母に言っていました。そして、母が、
「もしかしたら春せつ祭の会場で会えるかも」
と言って、それから毎年行くようになりました。
 春せつ祭でしあんくんには会えなかったけれど、大好きなゆるキャラ、ちよっぺんに会うことができてうれしかったです。ほかにもパンダ機長とか中国のめずらしいゆるキャラが来ていました。ちよっぺんは名古屋のゆるキャラなので、年に数回会えますが、名古屋で中国のゆるキャラに会えるのはこの春せつ祭だけかもしれません。ふれあえて楽しかったです。
 また、あるブースでかざってあったえとのにわとりのぬいぐるみがかわいくて、だきしめたくなりました。
 春せつ祭で色々なお店を見ていたら、母が、
「前からランチに行ってみたかったお店が出ているからちょっと見てくるね」
と言って、お店の人にランチタイムのことを聞いて、お店の名しももらっていました。
 そして、会場では肉まんを毎年買って食べています。口の中にじゅわじゅわ広がっておいしすぎて幸せな気持ちになります。おなかがぱんぱんにならなければいくつでも食べたいくらいでした。
 しあんくんにはまだ会えていないけど、ゆるキャラとのふれあいや色々な情報がもらえてうれしいし、おいしい肉まんも食べられるので、名古屋春せつ祭には、これからも毎年行きたいと思っています。
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